日々のあわ

平成生まれ。日常とか音楽とかその他もろもろ。

最近観た映画

映画館で、DVDで、観た映画のことをつらつらと。

 

ノア・バームバック『フランシス・ハ』

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今風の言葉を使うなら、まさに「アラサ―女子」映画。2014年の日テレドラマ『今日は会社休みます』の第1話で、綾瀬はるか扮する主人公が会社の同僚からの飲み会の誘いを断り、仕事終わりに一人で映画館で観ていた映画がこれだったのが印象的でございました。

劇中の字幕に何度も「非モテ」という単語が出てくるのですが、これ英語では実際に何て言ってるんだろと思ったら、「undateable」って言ってるんですよね。気になる相手とデートできない/デートに誘われないからundateable=非モテね、なるほど!2014年(日本公開)じゃないとできない訳だよなと感心しました。

とりあえず、おてんばで、夢に向かって猪突猛進で、ピュアすぎるが故にちょっと空気読めなくて、親友のソフィーLOVEなフランシスかわゆ。アラサ―女子じゃなくても愛せる映画です。スター・ウォーズ最新作でカイロ・レン役のアダム・ドライバーがプレイボーイ役で出てるよ~

 

ジョン・カーニー『はじまりのうた』

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 これは間違いなし。誰にでも薦められる、観た後に心が温まる音楽映画。

何が良いって、ストーリーはもちろんキーラ・ナイトレイアダム・レヴィーン(なにこの人めちゃ歌うまい、何者と思ったらMaroon5のボーカリストだった。恥)が歌う劇中歌の数々よ。あまりに良くて観終わった後ソッコーでAmazonでサントラポチってしまった。映画のサントラ買ったのおそらく初めて。それだけテンション上がったのだ。

性別も年齢も境遇も異なる二人の人間が、音楽により出会い、孤独を分かち合い、音楽で再生を果たす物語。ニューヨークの街に音楽が鳴り響く心地よさ。ストーリー終盤の、グレタ(キーラ)がデイヴ(アダム)のコンサート会場で二人の思い出の曲「Lost Stars」を披露され、いたたまれなくなり外の街を自転車で駆け抜けた時のあの表情のエモーショナルさ!最高。あと、なにげにスティーブ(ジェームズ・コーデン)のキャラめちゃ好き。スティーブとグレタを励ますために一緒にデイヴの悪口言ってるところ好きだった。(そしてその後に続く留守電の名シーン!最高。)ついでに言うとダン(マーク・ラファロ)の娘役のヘイリー・スタンフェルドちゃんのベビーフェイスとむちむちボディたまらんです。

あ~、財力があればニューヨークでロケ地めぐりしたいほどにこの映画好き。もちろんその時は二股イヤホンをして。

 

ミア・ハンセン=ラブ『EDEN』

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こっちはあまりノれませんでした。フランス映画(と一括りにするのはよくないかもだけど)的な終始淡々と続くストーリーの中で、どこにも誰にも感情移入できずに終わってしまった感じ。DJの青年の栄光と挫折がテーマなのに、主人公の心境の吐露や感情の起伏があまりに描かなれすぎてておいてけぼりになってしまったなー。ダフト・パンク流れた時だけはエモかった。

関係ないけど、フランスの若者があまりにカジュアルにドラッグやってるのが衝撃的だった。主人公のお母さんが、DJ始めた息子に対して言った「(あんた薬なんかやってないでしょうね、やってるんだったら)ドラッグなんかやめなさいよ~」みたいな注意が余りにも軽すぎてビビった。現代でもあれがフランスのリアルなのでしょうか。こわいわー。

EDENは個人的に微妙でしたが、ミア・ハンセン=ラブリベンジするために『あの夏の子供たち』でも観て出直してきますわ。

 

 

ところで、今公開中の映画で観たいのは断トツで『キャロル』。友人を誘ってみたものの、お互いの予定が余りに合わなさすぎて約束が3月の三連休になってしまった。あと1か月弱待てる気しなくて一人で抜け駆けしてしまいそう。早くスクリーンで見るケイト・ブランシェットルーニー・マーラの麗しさに平伏したい。